紅茶のような芳香が特徴的。カシスや黒コショウ、清涼感のある杉のような印象もあります。滑らかでしっとりした質感で、黒果実の風味に加え、しまりのある酸とミネラルがあります。
原産国	イタリア  	
地 方	ピエモンテ  	 
品質分類・原産地呼称	ドルチェット・ダルバD.O.C. 
	 
品種	ドルチェット 100%
醗酵	ステンレスタンク/約7日間のマセラシオン/香りを活かすため、25℃で醗酵/主醗酵後、ステンレスタンクにてMLF
熟成	ステンレスタンク4カ月
ALC度数	13%
キャップ仕様	コルク
種類	スティルワイン
色	赤
味わい	フルボディ
飲み頃温度	16℃
                    
                 
                
                    
                    
                        
                        
                            ●ブルーノ・ジャコー
(人柄) 
 ブルーノ・ジャコーさんは地味で温和な人柄。バローロ、バルバレスコ地区の生産者にブルーノ・ジャコーザさんのことについて聞くと、全員が「尊敬できる偉大な人物」と答えます。誰一人として悪く言う人はいません。 
 昔からあまり多くを語りませんが、その口から放つ一言々々に深い重みがあります。近年脳卒中で少し不自由な体になってからは、より無口になられましたが、今でも杖を突きながらオフィスやカンティーナを訪れます。「ピエモンテの静かな巨匠」です。 
 
(理念) 
 ブルーノ・ジャコーザさんの言葉をお借りするならば、 
「ワイン造りは小さい作業、判断の積み重ねが連鎖した飲み物です。前に決めた事が後々の作業や決定に大きく影響してきます。だからこそ全ての判断が適切でないと良いワインにはなりません。」 
 ここにブルーノ・ジャコーザのワイン哲学が集約しているのです。 
                        
                        
                        
                            ピエモンテ・ランゲ地区で3世代にわたりワインに携わってきたブルーノ・ジャコーザ。現オーナーであるブルーノ・ジャコーザさんの祖父、故カルロ・ジャコーザさんが自社で醸造瓶詰めしていたのが始まりです。 
 お父さんの代でもワイン造りをしていましたが、第二次世界大戦の戦中・戦後では経済的にボトルワインの市場がなく、瓶詰めを行わずに量り売りをしていました。 
 ブルーノさんは1929年生まれで、13歳から祖父のカルロさんと一緒に働き始めており、そして自分の名前「Bruno Giacosa」ラベルで瓶詰めされたファースト・ヴィンテージが1961年、「ブルーノ・ジャコーザ」が誕生しました。 
 今では半世紀以上にわたる経験を持ち、ランゲ地区の畑については誰よりも知り尽くしていると言っても過言ではありません。畑と醸造における伝統に敬意を払うという、単純にして明瞭な哲学の下に造られるワインは一貫したスタイルを貫いています。確固たるスタイルを持ったワインは世代や時代を超えて、「バローロのロマネ・コンティ」や「イタリアの5大シャトーの1柱を為す」など、世界中からイタリアを代表する生産者とされています。 
                        
                        
                        
                            「ブルーノ・ジャコーザ」のワインには2つのラベルが存在します。 
Casa Vinicola Bruno Giacosa(カーサ・ヴィニコラ・ブルーノ・ジャコーザ) 
長年契約している畑から購入したブドウで造るワイン 
Az.Ag.Falletto di Bruno Giacosa(ファッレット・ディ・ブルーノ・ジャコーザ)
自社で所有する畑から収穫されたブドウで造るワイン 
(2つの違いについて) 
 2つのラベルの間に醸造場所や方法などの違いはありません。両者間に品質差はなく、ただ区別するためのものです。ブルーノ・ジャコーザは、祖父の時代から何十年にも渡り同じ畑、同ブドウ生産者から購入しており、品質も把握しています。 
 またブドウ生産者は、「ジャコーザさんは良いブドウしか購入しない。」と長年の取引で重々承知しており、購入するブドウの支払いも高価格で、しかもすぐに買い取るため、彼らが作り得る、最高のブドウを提供しているのです。その結果、何とワイナリーでは品質に関しての基準を設けないという、信頼度です。